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2006年9月 8日 (金)

同期生

大学の小児科同期生と昨夜自宅近くの居酒屋で飲んだ。

彼とはもちろん仲も良く、大学研修中はよく飲みに行った。

現在近くにいながら勤める病院が異なっているためなかなか都合もつかず、半年以上顔を合わせることもなかった。ただ患者さんの相談などでちょくちょく電話していたので、元気にやっていることは知っていた。

福島県人の彼は、飲み会に女性が参加するとなると参加を拒否しがちであった。その理由がなんなのかはよくわからないが、女性がへべれけになる姿を見たくないとか女性を前にでれでれする仲間達を見ていられないというところのようだった。故に看護師さんたちとの飲み会に彼が来た記憶がないし、彼と飲む場合は男ばかりで行く他はなかった。もちろんそれはそれで大変楽しいもので、ストイックというか一風変わった彼との飲み会を『男の飲み会』と称して大学にいた頃は2,3月に一回程度のペースで飲みに出掛けたものだった。

そして昨日ももちろん差しで飲み、近況やこれからのことを語り合った。

近隣の大学病院に勤める彼は、これまで世話になった母校の前助教授が川崎のとある病院の小児科を立ち上げ、これに参加するため3月には佐倉を離れるつもりとのことであった。構想としては10名を越える小児科医をそこに集め、3次救急まで含めた高度医療を展開する病院にしたいと考えているらしい。しかし今の時代にそれほどの小児科医が川崎に集まるだろうか???もちろん交通の便の非常によいところに病院が建設されるとのことだが、新規参入病院でそこまでできるとは思えず、少人数で苦しい役回りになるのではとこちらが不安になった。実は来週には賛同者を集めての顔見せ会があるという。それで本当にどれくらいのことができそうなのかわかるだろうと彼は言っていたが、落胆して帰ってくるように思えてならなかった。

そして佐倉を離れるのは後ろ髪を引かれるとのことであった。

都心に近く、それでいて緑豊かで海もそう遠くはない。この環境を手放すのは自分にとっても家族にとってもよいことではないように思うと話す彼は、それでも自分の専門である小児肝臓疾患の拠点病院構想を夢見ていた。関東一円の肝臓疾患を患い、悩む子供達をなんとかしたいという彼の希望が叶うよう祈るほかない。

私の勤務する病院はすでに腎臓の拠点病院として突っ走っている最中である。一足先にというところであるが、当然負けるわけにはいかない。

ほろ酔い気分ではあったが、決意を新たにし、お互いの健闘を誓い合って別れた。

夜風は温く、少し湿っていた。

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