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2006年8月28日 (月)

異物による気道閉塞

土曜外来も終わり、帰り支度をし始めたところに電話が鳴った。

救急隊からでビスケットをのどに詰まらせた1歳児をお願いとのこと。

最悪気管切開もあるかと待ちかまえていたが、母親に抱きかかえられ、泣き叫んでの来院であった。

15分ほど前に棒状のビスケットを持たせていたら、急に顔色が悪くなった。息をしていないのであわてて口の中に指を突っ込んでビスケットをかき出し、足を持って逆さ吊りにして背中を叩いたら泣き始めたとのこと。

痙攣の既往はなく、手足の屈曲なども認めず、やはりビスケットをのどにつまらせたのだろうけれど、指でかきだすのは反対に押し込んでしまう可能性が高く、無事うまくいって良かったけど、本当はしちゃいけないんだよと話した。

口の中を覗くと、扁桃のあたりが血糊でべっとりしており、強く引っ掻いた痕であると思われた。

なにより本人が落ち着きを取り戻し、遊び始めたので我々も両親もホッと胸をなで下ろしたが、チビちゃん達は本当に目が離せない。

この間も公園で遊んでいるまだよちよち歩きの幼児がこんにゃくゼリーをお兄ちゃんからもらおうとしていたところを発見し、危ないと制止した。近くにいた親に気をつけるよう諭すとありがとうございましたと恐縮していたが、そんな親ばかりでなく、いつもやっているから平気だとくってかかられることもある・・・

なんといっても子供達の死因第一位は不慮の事故(溺水など)なのだ。防ぐ手だては大人が気をつけるほかあるまい。そこで注意すべき事、やってはいけないこと、救急法は常識として知っておいてほしいものである。

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コメント

麻酔科の先生から、3歳までは豆類も注意が必要と聞きました。
甥っ子にも充分気をつけてあげたいと思います。

お陰さまで先日の1ヶ月健診では体重が4キロ近くあったそうで、今では顔がまん丸です。小さく産まれて心配していた1ヶ月前が嘘のようです^^

喘息の話ですが・・・大人は自分の判断で、わかって自己中断するのだから、そういう人はいいのです。平気でタバコを吸ったりペットを飼ったり・・・自分の意思だからいいんです(私って鬼かも?)。
今、脳外で入院中の3歳女児・・・喘息の既往がありますが、お母さんがちゃんと管理できていなくて、お薬のママ中断・・・子供がかわいそ過ぎます。

投稿: ゆき | 2006年8月29日 (火) 00時23分

ゆきさん
おっしゃるとおりです。豆は特に注意で、今回もビスケットの中にナッツ類は入っていなかったか何度も確認しました。

喘息の管理についてはもっと医者から成因から始まりどうコントロールしなければ死に至ってしまうのかということまで教えなくてはならないと思います。喘息専門医療機関でもちゃんと教えていないことが多すぎます。

投稿: クーデルムーデル | 2006年8月29日 (火) 08時25分

こんばんは
はじめて、お邪魔させていただきます。

  「いなか小児科医」のbefuです。

大変ですね...気道異物は...
研修医の時期には数例、ピーナッツ誤嚥の児の主治医をしました。硬性気管支鏡での異物除去は医師として、最もしたくない手技の一つではないかと考えます。(耳鼻科でなくてよかった...)

気管支喘息も私の回りには、ホントに悪い児は、ほとんどいなくなりましたが...1例だけ21トリソミーの児で、コントロールの悪い方がいます。(もう既に20歳以上ですが...)去年は2回挿管して、1回は気管支レン縮で大変でした(汗)。

腎生検もするし、救急も診ておられるのですね...また、ちょくちょく寄らせていただきます。

投稿: befu | 2006年8月29日 (火) 21時58分

befu先生

ようこそです。最近ちょくちょく先生のブログを覗かせて頂いております。宜しくお願い致します。

ステロイドの吸入を始めてからやはりコントロールは格段に良くなったと思います。前の病院では小児呼吸器専門の部長がステロイド吸入反対派でおまけにβ刺激剤の吸入よりエピネフリン皮下注派だったため救急が大混乱してましたが、私は外様だったので平然とステロイドを使ってました。

投稿: クーデルムーデル | 2006年8月30日 (水) 09時01分

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